この記事では、長時間かけても疲れないメガネの選び方を詳しく解説。メガネをかけると疲れてしまう理由を踏まえ正しい眼鏡の選び方をご紹介します。
長時間メガネをかけると疲れる原因
長時間メガネをかけていると疲れる原因は「度が合っていない」「フィッティングが合っていない」の2つに大きく分けられます。
度が合っていない
度が合っていない状態は、近くの物でも遠くの物でも、見たいものがぼやけやすい状態になっています。ぼやけているまま対象物を見ようとすると、意識せずとも目の見ようとする力(ピントを合わせる力)を消耗してしまいます。この状態を長く続けると、下記のような症状、いわゆる疲れ目の症状が出ることがあります。
・目がしょぼしょぼする。目が重い。目の奥が痛む。
・目がかすむ。ぼやける。
・すぐにピントがあわない。
この症状は目を閉じることや別の作業をして目を休めることで疲れは軽減されます。疲労が蓄積することで慢性的な症状につながるため早めに目的にあった度数のメガネを用意しましょう。 また、疲れ目が続き、休憩したり眠ったりしても目の痛みやかすみなどがある状態を眼精疲労と言います。この場合は、目だけではなく様々な原因が考えられますので眼科など適切な医療機関へご相談ください。
フィッティングが合っていない
度が合っていてもフィッティングが合っていないと、長時間の着用で疲れを感じやすくなります。顔にフィットしていないとメガネがズレやすくなり、視界が安定しなくなってしまいます。メガネには、アイポイントと言われる焦点ポイントがあり、瞳孔とぴったり合うことで正常に見える仕組みになっています。フィッティングが甘いと、瞳孔とアイポイントがズレることが増え、目に負担がかかってしまい、結果として疲れる原因となります。
また、普段、何気なく行っているズレたメガネを直す仕草(ブリッチを上に押してメガネ位置を戻す。メガネの端を持って元の位置に戻す)も自覚しづらいですが疲労の原因となります。
長時間かけても疲れないメガネを選びポイント
ポイントで上げるなら・・・・・ズレにくいメガネを掛ける。
・生活環境に合わせた度数にする。
・度数の違うメガネを何個か持っておく
などになるかと思います。
疲れにくいメガネを選ぶには、度数、フレーム、メガネのフィッティングが重要です。度数ひとつとっても、気を付けたいポイントがいくつかあり、一つひとつこだわることが大切。それぞれで意識したいポイントを解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
度数のポイント
適切な度数を選ぶには「明視域」が重要
メガネは、オートフォーカスではないため、すべての物に焦点が合うわけではありません。遠くを見たいのに近くに適した度数、近くを見たいのに遠くに適した度数だと目を酷使する原因になるので、用途に合った度数を選ぶことが大切です。遠くで焦点が合うポイントを「遠点」、近くで焦点が合うポイントを「近点」と言い、この「遠点」と「近点」の間、焦点が合う(よく見える)範囲のことを「明視域」と言います。この「明視域」は加齢と共に「近点」が遠くなること(老眼進行)で狭くなっていきます。
メガネをかけるのは、この明視域を生活環境に合わせることが目的です。「明視域」を生活環境に合わせれば、目が楽な状態で遠くや近くを見ることが可能になるのです。
近くが見えにくい方のメガネの選び方
単焦点レンズを使用している方の場合、近視の方であれば度数を弱くすること、遠視の方であれば度数を強くすることで明視域を近くすること出来るので、近くが見えやすくなります。 また、遠近両用レンズを使用していても近くが見えにくい場合は、そもそも手元用の度数がズレていたり、レンズの設計(明視域)が生活環境に合っていない可能性があります。度数が合っていない状態で本を読んだり、近距離でスマホを見たりする機会が増えると、目が疲れることはもちろん、近視の方なら度数が進みやすくなることもあるので注意が必要です。
近くを見る作業が多い方や、オフィスや家などの限られた環境で使用される方は、その作業距離や環境に合った設計のレンズを選ぶようにしましょう。最近は、近く用のメガネと言っても、様々な設計のレンズを選ぶことが可能になっています。
・遠近両用レンズ:遠くと近くが見える。
車の運転や外での作業が多い方に向いています。ただし手元の視野が狭いことが多く、近くの作業を行うには目線移動だけでは見えづらいです。そのため、顔を大きく動かして見るような使い方を覚えないとなりません。
・中近両用レンズ:10m程度~手元までが見やすい。
オフィスや室内での作業に沿った明視域を持ったレンズ。遠近両用レンズより手元などの視野が広く、視線移動だけでも作業が行いやすいです。
・近々両用レンズ:1m程度~手元までが見やすい。
パソコンなど1m程度から手元までの明視域を持ったレンズ。格段に手元の視野が広く机周りの作業が行いやすいです。
・一般的な老眼鏡:一箇所に焦点が合った単焦点レンズ(手元のみ良く見える)
一箇所に焦点が合った単焦点レンズです。読書などに特化したレンズになります。ちょっと離れた箇所には焦点が合いませんが、決まった距離で行う作業には最も使いやすいです。
このように、近くを見るためのメガネを選ぶ場合でもレンズの設計を変えることでより快適に使用することが出来ます。理想を言えば様々な状況に合わせてメガネを替えることでより快適な視環境を整えられます。
しかしメガネを掛け替えることが煩わしい場合も多いため、最も多く使用する環境や作業に合わせたメガネをもう一つ作ることで多くの悩みが解決出来るでしょう。
遠くが見えにくい方の眼鏡の選び方のポイント
遠くの対象物を見るためには、遠くで焦点が合うポイントである「遠点」を目的距離に合わせる必要があります。遠くの見えにくいものを見ようとしても明視域外なので上手く焦点が合わず、それでも何とか見ようとすることで目が疲れ、見えにくいことでストレスも感じやすくなります。
遠くが見えにくくなる原因の一つは長年同じメガネを使っていることです。近視は基本的に年数と共に進みます。そのため時間が経過するにつれ、以前から使っているメガネの度数では遠点距離がより近くなってしまっていて、遠くが見えにくくなってしまいます。
いつも正常な度数のメガネを使用するためには、定期的な視力チェックが必要です。目の疲れを防止することはもちろん、快適な視力(明視域)を確保するためにも定期的な目の検査が欠かせません。
フレーム選びのポイント
メガネフレームには、あまり知られていませんが、サイズがあります。そのため、顔のサイズに合わせて、フレームもサイズにこだわることが大切です。顔からはみ出ない、こめかみに食い込まないサイズがベスト。また、テンプルは良いフィッティングを得るための重要なパーツです。大抵の場合は、長さを調整出来るので購入時に調整してもらいましょう。テンプルが短かすぎる場合には調整ではカバー出来ない場合も多いので購入前に調整が可能か確認を必ず行いましょう。テンプルの付け根にあるヨロイと言われる智金具も調整可能か確認することが良いでしょう。人間の耳は大抵の方は、左右で高さが違うので、調整可能であればメガネを水平の状態に掛けられるようになりますので、ズレて焦点が不安定になる心配もありません。
フレームの重さは軽いほど疲れにくいです。疲れにくさを優先するなら、より軽いフレームを選ぶのがおすすめ。デザインにこだわったメガネは、素材を多く使うことがあり、重くなりやすいです。シンプルなフレームは、軽量性に優れていることが多いので、注意してチェックしてみましょう。
鼻パッドのポイント
鼻パッドのつくりや素材も良いフィッティングを得るために重要です。鼻パットのつくりには、大きく分けて2種類があります。
・クリングスタイプ:金属フレームに多いタイプで、細かな調整が可能です。
・一体型のタイプ:プラスチックフレームに多いタイプで調整が出来ない場合なども多いので注意が必要です。
鼻が高い方は、メガネがズレることも少なく、メガネの掛かりも良いため気にしなくても良いことが多いですが、一般的な日本人の方はクリングスタイプを選ぶことでより快適にメガネを装用出来ます。一体型タイプもメガネ屋さんによっては鼻盛り加工を行えるので、自分の鼻に合った高さや幅に調整が可能ですのでメガネが下がってきてしまうようであれば、鼻盛り加工をお願いしましょう。
鼻パットの素材については様々ありますが、一般的には金属タイプ、ハードタイプ、シリコンタイプとあります。金属タイプはフレームとの一体感もあり見た目に優れますが、汗などでメガネが下がってくる場合があります。ハードタイプは最も一般的なタイプで無色透明で目立ちにくい素材になります。シリコンタイプは汗などで滑りにくいですが、経年劣化が起きやすいです。経年劣化が進むと黄ばんで来ますので定期的な交換をおすすめします。
鼻パットに必要なことは、メガネを適切な場所に保持することにあります。クリングスタイプであれば、ぶつかるなどで曲がる事もあります。また、鼻パットは経年劣化するものなので、長い間交換しないと適切な保持力が維持出来なくなってしまうこともあります。メガネの適切なフィッティングを得るためにもメガネの定期的なメンテナンスは重要ですので、定期的にメガネ店に調整に行くことが重要です。
アイメトリクスで疲れないメガネをオーダーしよう!
長時間かけても疲れないメガネをつくるためには、ポイントを理解することはもちろん、希望を叶えてくれるメガネ店を選ぶことも重要。様々なメガネ店がありますが、中でもおすすめしたいのがアイメトリクスです。精度の高い計測器を使用したフルオーダーメガネを実現し、ユーザー一人ひとりに合ったメガネを提供しています。
フレームや度数などがぴったりなメガネをつくれば、目の疲れがきっと軽減されるはずです。アイメトリクスの魅力を知って、ぜひオーダーを検討してみてください。
独自の眼鏡工学で個性に合ったメガネを開発
アイメトリクスが大切にしていることは、「メガネは一人ひとりの個性に応じて設計すべき」という思いです。おしゃれさを重視するメガネが多い中、デザインを大切にしつつも先進的な3D計測や独自の眼鏡工学に基づいて、一人ひとりの顔や個性に合ったメガネを開発しています。
全てのシリーズはそれぞれ形状に違いがありますが、計測された顔データからフィッティング値を算出し、そのデータを各パーツに反映出来る構造になっています。これにより、最適なフィッティングを実現し、普段遣いはもちろん、医師やスポーツ選手など専門的な分野でも評価されています。
顔を測ることによる質の高いフィッティング
アイメトリクスは、世界で初めてフィッティングに3D計測を導入したメーカーです。独自開発した「アイメーター」によって、3Dデータとして目や鼻、耳などの位置を取得し、顔に合わせたメガネをつくっています。顔データの測定は、約1~2秒で完了するため、お客さまに負担がかかりません。サイズも幅広いため、小学生高学年から高齢の方まで顔を測定し自分に合ったメガネをつくることができます。
さらに、アイメトリクスでは、独自の眼鏡工学によって算出した寸法を活用し、最適なフレームを何本でも同じ精度で作成できるのも嬉しいポイントです。何十年前のメガネでも掛け心地を再現できるので、いつまでもフィットしたメガネを使い続けられます。
店頭でのコミュニケーションによる丁寧なヒアリング
アイメトリクスは、オンラインショップを持たず、店頭販売にこだわっています。その理由は、お客さまと接しながら完全にフィットしたメガネを提供したいからです。確かな技術による計測はもちろん、お客さまとのコミュニケーションも良いメガネをつくるために欠かせません。お客さまの要望や悩みを聞き取りながら、一番フィットするメガネを日々提供しています。
疲れないメガネにはフィット感が重要
長時間メガネをかけて目に疲れを感じるのは、度数が合っていない、フィッティングが合っていないのが主な原因です。度数が合わないというのは、用途と距離が合っていない、明視域をカバーできていないことであり、目的と度数を合わせる必要があります。
度数に加えて、大切にしたいのがフィッティング。顔に合ったフレーム、鼻パッドのつくり・素材などがポイントです。
アイメトリクスでは、3D計測器を使用し、100%フィットを目指してオーダーメイドメガネを提供しています。フィットしやすく疲れにくいメガネを作りたい方は、ぜひアイメトリクスにご相談ください。